豆を上手に利用しましょう

最近は、家で大豆などを煮て食べるということが少なくなっているようです。しかし、熱い塩ゆでの大豆は、子どものおやつにもぴったり! きっとお母さんも、食べ始めたら止まらなくなるかもしれません。

子どものおやつに大豆を

大豆はたんぱく質、脂肪、ビタミン類、カリウムなどに富み、なかなかよい食べものです。(国産大豆が少なくなったのが残念ですが…)リノール酸、ビタミンEなどという最近注目されている成分もたくさん含まれています。子どものおやつに袋に入ったお菓子を与えるより、おふくろの味のする煮豆のほうが、きっとお子さんの心の奥に残るのではないでしょうか。

魔法ビンを使った塩ゆで

魔法ビンを使った塩ゆでの方法を紹介しましょう。

大豆は水を吸うと2~2.5倍になるので、魔法ビンに豆を入れるときは上のほうがあいておくようにします。翌日、豆を出して指でつぶせるくらいの固さならもう食べられます。固いようなら熱湯を入れかえて、再びふたをしてください。また、甘く煮るときも、同様にしてできますが、もう少し時間がかかるでしょう。

魔法ビンからなべに移しかえてコブなどを入れ、弱火でゆっくり煮てもよいでしょう。煮ているときに水をたくさん入れたり、あまりかきまぜないほうが、きれいに煮えます。煮上がったらざるに入れ、熱いうちに食べましょう。

豆らしい豆、野菜のような豆、肉や魚のような豆

豆は大きく分けて三種類になると思います。

一つは豆らしい豆。小豆、いんげん、えんどう豆などがこの仲間。

次が野菜のような豆。さやいんげん、さやえんどう、グリンピースなどがこの仲間。

大豆は畑の肉といわれるように、たんぱく質と脂肪が多いので、肉や魚のような豆です。ピーナッツもこの仲間。

米のたんぱく質の欠点を補う

このようにたんぱく質を含んでいる豆は、米とともに、私たちにとって大切なたんぱく質の供給源です。そのうえ、米のたんぱく質の欠点を補う働きもあるのです。

煮豆をおいしく食べよう

小豆の煮方は大豆と大違い。まず、水を加えてすぐ煮ます。そして、煮立ったら豆の半量の水を加えます。急に水を加えられて豆がビックリするので、これを「ビックリ水」といいます。これが煮立ったらざるに上げ、上から水をかけます。アク抜きの一種で「渋切り」といい、おしるこなどは、こうしてつくるとさらりとできあがります。ここで初めて味付けをし、白玉などを入れてもよいでしょう。汁にとろみをつけるためには、水に溶かしたかたくり粉を加えてください。

日本の食文化

豆は日本の食文化の中で、とても大切なものなのです。煮るには少し時間がかかりますが、いろんな工夫がされ、面倒なことはありません。ぜひお宅でも、煮豆をおいしく食べてみてはいかがですか。